30代無職がデジハリ(Webデザイナー専攻)入学2週間で闇落ちしてた話

30代無職。

なかなか難儀な響きである。

まさか未来の自分がこんなことになっているだなんて、過去の自分は想像もしていなかった。

コロナ以前は、特に困ったことはなかった。

人に会う機会もあったし、趣味も多かった。

恋人や家族はいない。

でも週末は友人と盛り上がって旅行やら外食して、のんびり気楽なクズネオニートを謳歌していた。

でもコロナですべてが一変した。

人に会う機会も収入源も失って、ほぼ引きこもりの生活。

いったい自分は何のために生きてんだろう。

1ヶ月、人と喋らないような生活。

ベッドで一日中横になって気づいたら日が暮れていて「ああ、自分って誰にも必要とされていないんだ」とぐるぐる考えて涙がツーッと頬を下った。

何ていうのか。

もうダメだなと思いながら、とにかく一つだけわかったのは

外に出て働こう

人と定期的に会って、社会に居場所を作り、お金を得よう。

それってめちゃくちゃ大事なことだ、と30代でようやく気づいた、遅すぎる。

ある意味、コロナを機に色々と気づきを得た。

好き勝手生きてきた20代。

30代は、もっと地に足をつけた生き方をしよう。

まだ間に合うはずだ。

じゃぁ、何をしようかと考えたときに自分が一番興味があったweb制作に関連する仕事をしたいと思いついた。

色々と情報を探して最終的にデジハリ入学を決めた。

卒業生の実績がきちんとあって長くスクール経営もしていて、プロのサポートが受けられて、施設もしっかりしている。

中途半端に変なスクール行くなら、ちゃんとしたところに通おうと思った。

費用は約50万円。

AdobeCCも買った。

高い買い物をするときって、脳がハイになっているというか「いっけ~~」みたいな感じ。

そういう勢いがないと、払えない。

なんとなくこういうときの心理って「大金を払うという行動を起こすことでなにか現状が変わるんじゃないか」っていう期待もある。

まぁ、実際はそんな甘くない。

で、ガッツリ払った。

貯金からごそっとお金が減ったね。

そして自分はモチベーションMAXになって、勇ましく勉強を始められたって話じゃない。

そんな人間だったら30代ニートで一日中ベッドに横になって、涙流したりしてない。

なんかもう全然やる気でなかった。

よくわからないで、動画教材1つだけやったレベル。

ほぼ2週間、何もしなくて放置してた、50万円も払ったのに。

目次

ほぼ何もしなかった2週間の心理状態

このとき、すごい自分の行動を後悔していた。

あ~~~

なんでこんなバカ高い大金払ってスクール入学しちゃったんだろうって!!!

結局何もやる気が起きない。

やろうとしても「どうせ無理に決まってんじゃん」みたいな心の声がガーッとこみ上げてくる。

だってスペックとして

  • 30代
  • 無職
  • 未経験

しかも大きな声じゃ言えないけど、職歴も割とガッタガタ。

自慢できるようなものない。

まぁ自業自得なんだけど。

気づけばコロナ後は引きこもりになっちゃうくらいに内向的、人材として求められる要素皆無。

これ人生詰んでるだろ。

やっても無駄だって。

ムリムリ。

そういう自分の心の声が聞こえて辛くなって、涙がツーッっと流れる。

行動しようとしても動けなくて、ただ大金をスクールに払ったという事実だけ残って、正直めちゃくちゃ後悔してた。

無情に近づいてくる〆切

さて、突然だがデジハリのWebデザイナー専攻は、一応クラス制になっている。

で、同じ時期に学習を始めた他の生徒さんとオンラインクラスみたいなので顔を合わせて、自己紹介するみたいな初回オリエンテーションがあった。

そのときに

○月○日までにプロフィールサイトのデザインを作成して発表会をする

みたいな司令があって、その猶予期間が1ヶ月だった。

で、あっという間に2週間過ぎた。

この時点で闇落ちしていた自分は、動画教材をたった1つしか終えていなかった。

ようやく「あれ?これ、ヤバくね」と気づく。

そして、やっと動画教材に取り組み始めた。

はじめて使うIllustrator。

はじめて使うPhotoshop。

冷静になって動画をこなしていくと、割と楽しい。

単純にできなかったことができるようになるっていうのは嬉しい。

1つ目の課題は、バナーと名刺の作成。

自分のオリジナルの名刺とバナーを作った。

ただこのときの心境も正直かなり後ろ向きなままだった。

「こんなレベルじゃダメだろうな」「名刺とか使わねぇよ、自分無職だし」「なにやってんだ、自分」みたいな感じ。

ずっと鬱々とした気持ちが続いていた。

最初の課題を先生に見せに行く

それでも、できあがった課題(バナーと名刺)は必ず先生に見せに行かないといけない。

入学して3週間。

久々に外に出た。

そして、はじめて校舎に足を運んだ。

校舎には先生が一人必ずいて、課題のデータを先生に見てもらってチェックを受けるらしい。

どんな感じなのか全く想像できなかった。

ぶっちゃけ軽く5分くらいアドバイスもらって「ハイ、終わり~」くらいのレベルだろうな、と期待してなかった。

で、課題を先生に見せると

「かなり遅れてるね、もうちょっとスピード出したほうが良い」

とサボりきっていたことを見抜かれて、思わず苦笑いする。

で、作った名刺とバナーの改善点を教えてもらった。

これが、すごく良かった。

ちょっと意外なくらいに、すごく良かった。

何が良かったかって、約30分くらいかな。

時間をかけてめちゃくちゃ丁寧にアドバイスしてもらえた。

デザインに関して色々な補足説明をしてくれて、思わずメモまでとった。

ソレ以上に何が一番嬉しかったか。

この先生が「プロになったら、こういう技術も必要になるからね」とアドバイスをくれたことだった。

自分の可能性を一番見限っていたのが「自分」だった

この先生はアドバイスをするときに

  • プロになったら~
  • 現場では~

といった想定で、ものすごく丁寧な指導を自分にしてくれた。

これがちょっと泣けるレベルに嬉しかった。

というか驚いた。

「この先生はコイツ無理だなんて思ってないんだ」

「将来プロになる、その想定で教えてくれているんだ」

って嬉しかった。

というのも、それまで自分は

無理だ

どうせできない

お金をドブに捨てた

30過ぎて何やってんだろう

みたいなマイナスのことばかり考えていたから。

2週間サボりきって、最初から自分の可能性を何も信じていなくて、大金を払ったことを後悔ばかりしてた。

自分で自分のことを「コイツには無理」と見限っていた。

なのに、はじめて会った先生は「プロになる」という高い意識で教えてくれていた。

すごく反省した。

というか、めちゃくちゃハッとした。

別に綺麗事とかいいたいわけじゃないけど。

自分の可能性を一番信じてないのは、他でもない自分なんだと思った。

課題をチェックしてもらって校舎から出た後、視界が一気に晴れた。

というか「うだうだ言わずにやれることを全部やってから文句を言おう」と素直に思えた。

もしかすると、本当に運が良かったのかもしれない。

たまたま良い先生が来てる日だったのかも。

けど、そのときの先生の指導態度にめちゃくちゃ救われたと思っている。

ただ先生は、真剣に教えてくれてただけなんだけど。

その先生がもし「これじゃ無理だよ」「プロなんてなれないよ」「ほんとレベル低いな」みたいなテキトーで投げやりな態度だったら、あのときの精神状態だとボキッと心が折れてたかもしれない。

つくづくタイミングが良かったというか、その先生にあたって幸運だった。

スクールは「ツール」で使い方次第

それから自分の意識が大きく変わって、残り1週間で無事にプロフィールサイトのデザインも終えた。

この勢いで全部やろうと思った。

無職だから、時間だけはある。

あとはやる気次第だ。

そんな感じで一日中ひらすら動画教材をやり続けて、その後の2週間で一気に終わらせて〆切の1ヶ月前くらいに中間課題に入った。

極端すぎるくらいの変貌だった。

入学して何もしていなかった2週間、何もせずに後悔ばかりしていた。

でも、どんどん課題をやってみたら割と楽しかった。

大金ドブに捨てたって投げやりだったのに最後は「あ、入学してよかった」と思う気持ちが芽生えた。

後悔がどんどん薄れて、正反対の気持ちになったのは意外だった。

これはデジハリそのものが変わったんじゃなくて、自分の行動や意識が変わったからだと思っている。

どんな高価で便利な道具をもっていても、使い方がわからないとダメ。

あと、自分にとってデジハリに通ってよかったと思う最大の理由は

対面で講師からアドバイスもらえる

これに尽きる。

最初にあたった先生との相性が悪い人もいるかもしれない。

でもあくまで自分にとっては、本当に親身にアドバイスしてくれる先生が多かった。

これで決定的にモチベーションが上がった。

最初に出会った先生だけでなく、その後もたくさんお世話になった先生もいて感謝しかない。

これが割とすべて。

まあ、正直動画教材の内容に思うこともある。

目が覚めてからバナー模写とか、ほぼ独学でやっていた。

IllustratorやPhotoshopに関しては、Udemyで学んだほうが知識もスキルも身につく気がした。

世界最大級のオンライン学習サイトUdemy

でも、無職のひきこもりだったから。

独学やオンラインって選択肢もあったと思うけど、多分あのときの自分だったら無理だったと思うし、挫折してた。

無職ニート&自己肯定感下がりまくり&人としゃべる機会もない

割とドン底。

だからスケジュールがきちんと決まっていて〆切が厳密で、課題を与えられるのは精神的な救いにつながった。

独学で学んでいたら、大金払わずに済んだ。

最初、こんな後悔もした。

でも、絶対に独学だったら学習進んでいない。

今もベッドで横になってツーッと涙流して闇落ちしている気がする。

人に会うってめっちゃ大事。

生活リズムも改善して目標もできて少しずつできることも増えて、何ていうかクズofクズの精神状態がかなりマシになった。

大金払うだけじゃ、何も変わんない。

独学だろうがスクールだろうが、結局自分がどう動くかにかかってる。

30代の無職でも、今が一番若い。

やることやって、悩むのはそれからだな、と反省した。

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